阪神・村上頌樹、生命線の制球乱れる 第7戦は青柳晃洋に託した

阪神タイガース日本シリーズ

辻健治
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(4日、プロ野球日本シリーズ第6戦 オリックス・バファローズ5―1阪神タイガース)

 土曜の夜、敵地での快投はまだ記憶に新しい。

 1週間が経ち、再び京セラのマウンドに立った阪神の先発・村上頌樹は、まるで別人になったかのような苦しい投球だった。

 1点リードされて迎えた五回1死二塁、オリックス・紅林弘太郎へカウント1ストライクからの2球目。甘くなったフォークを捉えられ、左中間スタンドへ飛び込む2ランとされた。

 「真ん中に入ったので、打たれるべくして打たれました」と村上。

 4失点は今季最多に並び、この回でマウンドを降りた。

 第1戦で先発した村上は、四回まで一人の走者も出さない文句なしの内容だった。

 7回を被安打2の無失点に抑え、オリックスのエース・山本由伸との投げ合いを制した。

 中6日で山本との再戦。

 日本一へ「王手」をかけて臨んだこの日は、「いつも通り、自分の仕事をしっかりすれば(結果は)ついてくる」と話していたが、多少の気負いがあったか。生命線とする制球が安定せず、高めに浮く球が目立った。

 四回を除いて、先頭打者を出塁させるピッチングに。1試合で3四死球を与えたのも今季ワーストタイだ。

 打線に先取点をもらったもののリードを守り切れなかった。チームを勝利に導くことができず、「しっかり投げきれなかったのが原因。それだけです」。悔しさをかみ締めるように言った。(辻健治)

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第7戦先発、開幕投手の青柳に託す

 岡田監督(神) 相手の山本について「最初は(打線が)崩したよな。明日また投げるんやったら、対策練らなあかんけどピッチャー変わるんやから」。

 青柳(神) 第7戦で先発へ。今シリーズ初登板になる。「できることを1イニングずつやる。勝つことしか考えていない。やりきれたらと思います」

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