「ごめんな」 山崎颯一郎が謝った敗戦のあの日、仲間と交わした約束

有料記事オリックス・バファローズ

聞き手・高橋健人 構成・藤田絢子
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 プロ野球オリックスで、今年のレギュラーシーズンでチーム最多の53試合に登板した山崎颯一郎投手(25)が朝日新聞の独占インタビューに応じ、喜びも悔しさも味わった1年を振り返った。日本シリーズで打たれた仲間に「やり返そうぜ」と伝えた思いは、来季の日本一奪還にも通じている。

 日本シリーズ第3、4戦は(コンディション不良で)ベンチを外れました。甲子園での第5戦では2点リードの八回から登板。緊張はしたけど、状態は悪くなかった。自信を持ってマウンドに上がったけど……。

 1点を返され、1死二、三塁でウダ(宇田川)に託すことになった。ウダも、それまで(2日連続で登板して)いっぱい投げていたので、すごく申し訳ない気持ちもありました。

 逆転負けした試合後、ウダには「悪いな、ごめんな。おまえのせいじゃないぞ」と伝えた。

 風呂から上がって帰る時に、「次やり返そうぜ、次はやってやろうぜ」と声をかけた。

 ウダも「間違いねえ!」って。

 ウダとは同学年で、2軍時代からよく話している。高め合える存在です。

 第3、4戦は、自分の中でこの状態で投げたら、正直投げられないなという感覚があったので、厚沢(和幸)投手コーチに伝えました。

 レギュラーシーズン中、9月…

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この記事を書いた人
藤田絢子
スポーツ部
専門・関心分野
レスリング、スポーツと社会