旧統一教会提案は「情状酌量戦略」 透ける教団の思惑、政府冷ややか

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が「供託金」として政府側に60億~100億円を拠出する考えを示した。解散命令請求後に示された突然の「提案」。現行法では難しい中、与党・政府はどう受け止めるのか。

 最大100億円を国に預ける。国は、その資金を活用する制度をつくってほしい――。そんな教団の提案に対して、政府側からは突き放すような声が上がった。

 7日に野党が国会内で開いたヒアリングには、解散命令請求をしたことで教団と対峙(たいじ)する文化庁からも担当者が出席した。同庁の担当者は一般論として「我々が『解散させて下さい』という請求をしている立場の人から、『何らかの制度をつくってくれ』と言われて対応するのは難しい」と言及。「何ができるかを現行制度でお考え頂くのが先決」とも話した。

 与党は高額献金の被害救済に…

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