「アレ」も追い風に ミズノの中間決算が過去最高 社長「いい1年」

金子智彦
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 スポーツ用品大手ミズノ(大阪市)が9日発表した2023年9月中間決算は、売上高が前年同期比15・4%増の1145億円、本業のもうけを示す営業利益が同14・2%増の92億円、最終的なもうけを示す純利益は同21・0%増の77億円で、中間期としてはいずれも過去最高だった。

 ワールド・ベースボール・クラシック阪神タイガース優勝に沸いた野球関連の売り上げが伸びた。水野明人社長は「大きな追い風になった。日本シリーズ関西ダービーで特に盛り上がった」と喜んだ。

 ゴルフはコロナ特需が落ち着き、売り上げ増加率が鈍化した。一方、バレーボール卓球などの屋内スポーツ、ランニングは好調だった。特に「モレリア」「ミズノアルファ」などの商品群があるサッカースパイクが主力のフットボールの売り上げは前年から7割増と大きく伸びた。

 ミズノは、阪神や高校野球関連のグッズ製造・販売で知られる「シャープ産業」を20年5月に子会社化した。コロナで大打撃を受けた同社だったが、今夏、ほぼ以前の運営に戻った夏の全国高校野球選手権に続き、阪神の18年ぶりのアレ(優勝)、38年ぶりの日本一で勢いに乗っている。

 親会社の業績にも貢献してくれそうで、水野社長は「いい1年だった」と話した。(金子智彦)

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金子智彦
スポーツ部
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スポーツ、スポーツビジネス