性被害告白したキスマイの元メンバー 誹謗中傷で被害届を提出

島崎周
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 旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、「Kis-My-Ft2」の結成時の元メンバーで、被害を告白した飯田恭平さん(35)が9日、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして神奈川県警に被害届を出した。

 飯田さんは13歳のころから5年間にわたって、ジャニー氏から多数回、性被害を受けたという。性加害を告発した9月以降、ネット上で「今さら出てきて金目当てだろう」といった内容が書き込まれたり、職場の情報をさらされたりした。「性被害が理由ではなく子どもができたから事務所をやめた」などといった事実と異なる投稿もあったという。

 飯田さんは「声をあげた被害者に対しての誹謗中傷はあってはならないこと。気軽に誹謗中傷やデマを投稿することが罪にあたるという認識をもってもらうきっかけになれば」と話す。今後、刑事告訴についても検討するという。

 被害を告白した人たちへの誹謗中傷をめぐっては、喜多川氏からの被害を訴える元ジャニーズJr.らでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の代表の平本淳也さんが神奈川県警に刑事告訴し、同会の発起人の一人で元Jr.の二本樹顕理(あきまさ)さんが大阪府警に被害届を出している。(島崎周)

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この記事を書いた人
島崎周
東京社会部|文部科学省担当
専門・関心分野
性暴力、性教育、被害と加害、宗教、学び、人権
ジャニー喜多川氏の性加害問題

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