元Jr.中村さん「誹謗中傷」で被害相談 旧ジャニーズ性加害問題

野口駿 仁村秀一
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 旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者、故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐり、被害を訴えている元ジャニーズJr.の中村一也さん(36)が24日、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、埼玉県警に関連資料を持参して相談した。今後、被害届を出す考えだという。

 中村さんによると、ジャニーズ事務所への入所は13歳だった2001年。性被害に遭ったのは02年10月で、東京ドームであったコンサートに出演した後、翌日も公演があったため他のメンバーと宿泊することになった喜多川氏の自宅で、わいせつな行為をされた。

 中村さんは今年6月、こうした被害を告白した。ただ、その後、SNSに「うそをついている」「金目当てだ」などと書き込まれたという。この日、埼玉県警武南署に相談をした中村さんは、報道陣に「書かれた言葉は心に刺さり、決して許せない。書き込みはやめていただきたい」と話した。

 喜多川氏による性被害を告白した人への誹謗(ひぼう)中傷をめぐっては、刑事告訴や被害届の提出が相次いでいる。これまでに、当事者の会代表の平本淳也さんが神奈川県警に刑事告訴し、「Kis―My―Ft2」の結成時のメンバー飯田恭平さんは被害届を出した。同会発起人の一人で、元Jr.の二本樹顕理(あきまさ)さんは大阪府警に被害届を提出している。(野口駿、仁村秀一)

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