岸田文雄首相が2022年に開催した政治資金パーティーの利益率が、約9割だったことが28日の参院予算委員会で明らかになった。共産党の田村智子氏が指摘した。首相は「パーティーへの参加の対価として支払われるものだ」と述べたが、事実上の献金集めとの批判が出ている。
総務省が24日に公表した22年の政治資金収支報告書によると、首相の政治団体「新政治経済研究会」は、22年中に1回の収入が1千万円を超える政治資金パーティーを6回開催していた。収入から支出を差し引くと利益率は約9割となる。
田村氏はこの日、自民党の5派閥の政治資金パーティー収入をめぐり収支報告書の記載が相次いで訂正された問題で、「パーティーは20万円以内なら企業名の記載の義務がない。国民から隠しやすい事実上の企業団体献金ではないか」と首相に迫った。
首相は「パーティーは参加の…
この記事を書いた人
- 三輪さち子
- 政治部次長
- 専門・関心分野
- 政治とジェンダー、国内政治、安全保障
- 【視点】
一般論でごまかそうとする岸田答弁が墓穴を掘った、わかりやすい例です。 政治資金を集めるパーティーは合法ですから、利益があって構いません。ただし報告義務の緩さが不正の温床になりかねないので、最近発覚した自民党の各派閥の収入不記載問題が批判
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