35人で挑んだ全日本マーチング 徳島商の吹奏楽部「心はひとつに」(My吹部seasons)
11月19日、大阪城ホールで第36回全日本マーチングコンテストが開催され、徳島県立徳島商業高校吹奏楽部は四国代表として出場した。
フロアに続く扉が開くと、吹奏楽部のマーチングリーダーでパーカッションを担当する3年生、平山奈々は息を吸い込み、叫んだ。
「徳商ファイトー!」
「オー!」
吹奏楽作家のオザワ部長が各地の吹奏楽部を訪ねる「My吹部Seasons」。原則、毎月第2、第4水曜の夜に配信します。
力強い声を返してくれた仲間たちとともに、奈々はフロアへ飛び出した。マーチングコンテストには81人まで出場できるが、徳島商は全25団体の中でも特に少ない35人。部員たちが広々とした大阪城ホールのフロアに広がると、やけに心細げに見えた。
だが、前もって奈々は部員た…