【詳報】ウクライナ侵攻100、12月22日~1月1日(日本時間)

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 ロシアとウクライナによる年末からの大規模な戦闘は、1月1日にも双方の攻撃が続いたと報告されています。

 ウクライナ空軍によると、ウクライナは1日、ロシアから計90機のドローン無人機)攻撃を受け、うち87機を撃墜しました。ロイター通信が伝えました。

 他方でロシアが実効支配するウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派は1日、ウクライナ軍が大みそかから州都ドネツクの中心部を攻撃し、4人が死亡したとSNSに投稿しました。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■1月1日(日本時間)■■■

20:35(モスクワ14:35)

プーチン氏、軍病院で負傷兵と懇談

 ロシアのプーチン大統領は1日、軍病院を訪問し、ウクライナ侵攻で負傷した兵士と懇談した。プーチン氏の1月1日の訪問は異例。ウクライナ侵攻の現状や経済への自信を示し、3月の大統領選に向けた選挙活動の一環とみられる。

 プーチン氏は「戦場の状況は変わりつつある」と指摘。「ウクライナ軍は1日5千~6千発の砲弾を消費するのに、例えば米国は月1万4千発の生産を、今年中に同2万発へ増産するのを計画しているだけだ。一方、我々は(生産を)拡大している」と述べるなど、ロシア軍が戦力で優位になりつつあると強調した。

 「ウクライナ自体は敵ではない」とし、「ロシア国家を破壊し、戦場でのロシアの戦略的な敗北を達成しようとしているのは主に西側の人々だ。現在の規模と質のロシアを受け入れられない(西側の)エリートがいる」と、ウクライナを軍事支援する米欧が「真の敵」だと主張した。

 「我々も紛争をできるだけ早く終わらせたい。ただし、我々の求める条件でだ」とし、「ロシアの破壊は不可能であり、それが徐々に認識され、(西側の)言い方も変わっている」と、妥協する考えのないことを強調した。

16:55(キーウ9:55)

キーウの死者28人に 29日の大規模攻撃で

 キーウ市当局は12月29日のロシア軍による攻撃で亡くなった死者が28人になった、とテレグラムで1日に発表した。「残念ながら、ミサイル攻撃で死亡した人たちの遺体はまだ見つかっていない」として、救助活動が続いているという。

 キーウ市では12月29日の攻撃が過去最大規模だったとして、1日を「追悼の日」と定めた。

15:56(ドネツク08:56)

ウクライナ軍の攻撃で4人死亡 ドネツク州の親ロシア派が投稿

 ロシアが実効支配するウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派は1日、ウクライナ軍が大みそかからの夜にかけて州都ドネツクの中心部を攻撃し、4人が死亡し、13人が重傷を負ったとテレグラムに投稿した。

 投稿によると、ウクライナ軍は多連装ロケット砲で砲撃。住宅やホテル、レーニン広場などが被害を受けたが、大勢の人がいなかったこと、新年の行事を中止したことで、被害が抑えられたとしている。

15:33(キーウ08:33)

ロシア軍から計90機のドローン攻撃 うち87機撃墜と発表

 ウクライナ空軍は1日、ロシア軍から計90機のドローン(無人機)攻撃を受けたと発表した。ロイター通信が報じた。うち87機を撃墜したという。

2:15(キーウ31日19:15)

ウクライナ軍トップ「2024年は容易ではない」

 ウクライナ軍トップのザルジ…

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