湾岸エリアに新たなタワマンの街、旧選手村「晴海フラッグ」入居開始

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土舘聡一 滝沢貴大
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 東京五輪パラリンピック選手村を改修したマンション群「HARUMI FLAG」(晴海フラッグ、東京都中央区)で19日、入居が始まった。コロナ禍で1年延びた大会から4年後の2025年に、1万2千人が住む街になる。人口急増の課題も抱えながら、「五輪レガシーの街」がスタートする。

 「五輪の時、選手たちがインスタグラムで選手村の様子を投稿していたのを妻と見て、『ここ、良いかもね』と話しました」

 同区の男性経営者(35)は今月、晴海フラッグに入居する。妻と息子(5)と3人暮らし。千葉県内から19年に同じ晴海の別のマンションへ引っ越し、さらに転居を決めた。決め手は、今の部屋より広さが2割増しなのに価格が同じ割安感。「都心に近いのに、ベビーカー2台でもすれ違えるくらい道幅が広い。公園も、遊具が大きくて、芝生エリアも広大」と晴海の街にも満足だという。

 東京湾の最深部、海を見渡せる約13万4千平方メートルの敷地は、元々は都有地だったが、選手村建設のために大手不動産各社に売却。14~18階の新築21棟が選手ら約1万8千人の宿舎となり、さらに50階のタワーマンション2棟が建設中だ。そして25年には、分譲と賃貸で計5632戸の巨大マンション群が誕生する。

 19年からの住戸販売では応募が殺到。物件によっては倍率が266倍に上ったり、都が販売業者に転売防止策を要望したりする事態となった。

 銀座から2キロほどの好立地で、タワマンが林立する湾岸エリア。そして、割安感が人気に拍車をかけた。

 都内マンションの高騰が進む…

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