ヨルダンの米軍基地攻撃への報復として米国がイラクとシリアで行った空爆について、シリアの反体制派の在英NGO「シリア人権監視団」は3日夜、シリア国内で親イランの民兵29人が死亡したと発表しました。

　一方、イラク側の被害については、同国政府が同日、16人が死亡したと発表しています。イラクの外務省は、在バグダッド米国大使館のバーガー臨時代理大使を呼び出して抗議しました。外務省によると、米軍の「侵略行為」で死傷者が出たことや、住宅も被害に遭ったことなどを非難する内容の覚書をバーガー氏に手渡したといいます。

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■■■2024年2月5日（日本時間）■■■

20:17（テヘラン14:47）

イラン、自国領土を攻撃の場合は「ためらわず」反撃

　イラン外務省の報道官は5日、親イラン勢力を攻撃する米国に対し、イラン領土を攻撃した場合は「ためらわず」反撃すると述べた。AFP通信が伝えた。報道官は「自国の安全、領土保全、主権に対するいかなる脅威にも対抗してきた」と強調した。

　米軍は2～3日、米兵3人が死亡したヨルダンの米軍基地攻撃への報復として、イラクとシリアで、イランの革命防衛隊やその支援を受ける組織や施設を攻撃した。サリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）は4日、「もし（イランが）米国に直接応戦するのであれば、われわれは迅速かつ強力な反撃を行うだろう」と語っていた。

19:43（マドリード5日11:43）

スペイン、UNRWAに5億6千万円の支援

　スペインのアルバレス外相は5日、パレスチナ自治区ガザ地区で人道支援活動を続ける国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）に対し、350万ユーロ（約5億6千万円）の追加支援をすると明らかにした。ロイター通信が伝えた。

　UNRWAをめぐっては、職員のうち12人がイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃に加担した疑いで、米国やドイツ、日本など主要援助国が支援を停止している。一方、ポルトガルやアラブ首長国連邦（UAE）は追加支援を発表している。

19:25（ベイルート12:25）

シリアの米軍駐留基地に攻撃、クルド人6人死亡

　米国が支援するクルド人主体の武装組織「シリア民主軍」（SDF）は5日、シリア東部の米軍基地に無人機（ドローン）による攻撃があり、クルド人戦闘員6人が死亡したと発表した。AP通信などが伝えた。米軍に死傷者は出ていないという。

　攻撃をめぐり、親イラン武装組織の連合体「イラクのイスラム抵抗運動」が犯行声明を出し、ドローンを発射する様子の映像を公開した。同組織は1月下旬、ヨルダン北東部に駐留する米軍へのドローン攻撃で、米兵3人を殺害。米軍は報復として、イラクやシリアで親イラン勢力を攻撃している。

02:28（テヘラン4日20:58）

イラン外相「強く非難する」　米の親イラン勢力攻撃に

　イランのアブドラヒアン外相は4日夜、X（旧ツイッター）で、米軍によるイラクとシリアへの攻撃や、米英軍のイエメンへの攻撃について、「強く非難する」との声明を出した。

　アブドラヒアン氏は、英国のキャメロン外相と会談した際に、「戦争の継続は解決策ではない」と明確に述べたと主張。「我々はイラク、シリア、イエメン、パレスチナの安全保障を地域の安全保障と考えている」とつづった。

　バイデン米政権は2日、米兵3人が死亡したヨルダンの米軍基地攻撃への報復として、イラクとシリアで、イランの革命防衛隊やその支援を受ける武装組織の軍事施設を標的とした空爆を行ったと発表。また、3日には、米国と英国が、親イラン勢力の一つであるイエメンの反政府武装組織フーシの拠点36カ所を攻撃した。

■■■2024年2月4日（日本時間）■■■

18:12（ガザ4日11:12）

イスラエル軍、ラファでの攻勢強める　幼稚園を攻撃か

　イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区の保健省は4日、戦闘開始からの死者は2万7365人、負傷者数は6万6630人になったと発表した。またこの24時間で127人が死亡、178人が負傷したという。

　イスラエル軍はラファなど南部で激しい攻撃を続けている。パレスチナ自治政府系のパレスチナ通信はラファの幼稚園が攻撃を受けて子ども2人が死亡したと伝えた。ガラント国防相はラファに地上部隊を進める意向を示しており、カタールの衛星放送局は、数日以内に部隊が到達するとの見通しを報じた。

16:52（エルサレム09:52)

フーシ報道官、イスラエル軍がガザへの攻撃をやめない限り続ける　米英の攻撃をめぐり

　紅海などで商船を相次いで攻撃しているイエメンの反政府武装組織フーシの拠点36カ所を、米国と英国が3日に空爆したことに対して、フーシの報道官は「我々を抑止することはできない」との声明を発表した。地元メディアのタイムズ・オブ・イスラエルが4日、伝えた。

　声明によると、フーシの報道官は自分たちの攻撃について、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃が続く限りやめることはない、と述べた。

05:30（サアナ3日23:30）

米国、英国がフーシの標的３６カ所を攻撃

　米国と英国は3日、イエメンの反政府武装組織フーシの標的36カ所を攻撃したと発表した。前日には米軍がイラクとシリアの親イラン組織に対して報復攻撃を実施したばかりで、イランの支援を受けた中東各地の武装組織との間の緊張が高まっている。

　米英両国の共同声明によると、両軍は3日、イエメン国内の13地点にあるフーシの武器貯蔵施設やミサイルシステムなど36カ所に対して攻撃を実施した。フーシによる紅海での船舶への継続的な攻撃を受けた対応だと説明している。

　紅海は世界の貿易量の1割が通過するとされる重要航路だが、フーシは商船への攻撃を繰り返してきた。昨年11月中旬以降、攻撃は30回以上に及び、国連安全保障理事会でもフーシに対する非難決議が採択されている。米英軍は1月にも2度にわたりフーシへの攻撃を実施したが、その後も石油タンカーへの攻撃などが続いていたという。

4:13（3日ダマスカス22:13）

米軍空爆、シリア側の死者29人に　反体制派NGOが発表

　ヨルダンの米軍基地攻撃への報復として米国がイラクとシリアで行った空爆について、シリアの反体制派の在英NGO「シリア人権監視団」は3日夜、シリア国内で親イランの民兵29人が死亡したと発表した。

　同NGOは当初、民兵18人が死亡したとしていた。今回の発表によると、29人の中にはシリア人9人、イラク人6人、レバノンの親イラン組織ヒズボラのメンバー6人が含まれ、残る8人は身元が特定できていない。ほかにもがれきの下敷きになっている死傷者が数人いるという。

　一方、イラク側の被害については、同国政府が3日、16人が死亡したと発表している。

3:54（バグダッド3日21:54）

イラクの親イラン組織「緊張激化望まない」　AP通信に

　米軍がイラクとシリアで行っ…