【詳報】ウクライナ侵攻103、1月24日~2月7日(日本時間)

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 ウクライナ全土で7日未明から朝にかけて、ミサイル攻撃があり、キーウでは18階建ての建物が燃え、住人4人が死亡しました。また、北東部ハルキウ州ではインフラ施設が攻撃をうけたほか、南部ミコライウ州では少なくとも20棟の民家が被害を受け、負傷者1人が病院に運ばれました。

 一方、ロシアのプーチン大統領は米FOXニュースの元看板キャスター、タッカー・カールソン氏のインタビューを受けました。ペスコフ大統領報道官はカールソン氏について「親米だが、少なくとも伝統的な米英メディアとは対照的だ」と評価しています。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■2月7日(日本時間)■■■

20:37(キーウ13:37)

動員強化法案、ウクライナ議会の第1読会を通過

 ウクライナ議会で7日、動員強化のための法案が第1読会を通過した。法案はより多くの人を動員するためのもので、法案が成立するためには、2段階の読会を通過し、大統領が署名する必要がある。現地メディア「キーウ・インディペンデント」などが報じた。

 法案は、動員のプロセスや軍人と徴兵者の権利に関する規則を定めている。動員された新兵は2~3カ月の義務的な軍事訓練を受けるとしている。

18:55(モスクワ12:55)

プーチン大統領、米ニュース元キャスターのインタビュー受ける

 ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、プーチン大統領が米FOXニュースの元看板キャスター、タッカー・カールソン氏のインタビューを受けたことを認め、その理由について「他の(米欧)メディアと立ち位置が違う」と説明した。インタファクス通信が伝えた。

 ペスコフ氏はカールソン氏を「親ロシアや親ウクライナでなく親米だが、少なくとも伝統的な米英メディアとは対照的だ」と評価。一方で、ロシアのウクライナ侵攻を批判する米欧メディアを「公平な報道をしていると言えない」と批判した。侵攻後の2年弱の間、こうした米欧メディアからプーチン氏への取材依頼があったとしつつ、「(取材を受けるのは)意味が無い」と話した。

18:37(キーウ11:37)

ロシア軍の攻撃 キーウで4人死亡

 7日早朝にあったロシア軍によるウクライナ全土への攻撃で、キーウ市内で4人が死亡した。クリチコ市長がSNS「テレグラム」への投稿で明らかにした。

 投稿によると、18階建てアパートが攻撃を受け、複数の階にわたって被害を受けたという。4人はこのアパートの住民とみられる。市内の別の地区でも35人がけがをしたという。

17:20(キーウ10:20)

ウクライナ全土への攻撃で1人死亡

 ロシアは7日、ウクライナ全土に大規模な攻撃をかけ、現地時間午前9時45分(日本時間午後4時45分)時点で1人が死亡、少なくとも13人が負傷した。現地メディア「キーウ・インディペンデント」が報じた。

 報道によると、攻撃を受けたのは、キーウ、リビウ、ミコライウ、ドニプロ、ハルキウの各州。キーウ市のクリチコ市長は3人が負傷したと報告した。高圧線が損傷し、自動車や自動車修理店、18階建てビルが火災に見舞われた。ミコライウでは男性が1人死亡し、インフラ施設で火災が起きた。ウクライナ空軍はミサイル29発とドローン無人機)15機を迎撃で破壊したという。

16:13(キーウ09:21)

キーウにミサイル攻撃、9人負傷

 キーウで7日朝、ロシア軍に…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年2月8日23時2分 投稿
    【視点】

    個人的には、最近ロシアの石油・ガス関連施設が相次いで攻撃を受けていることに注目している。 ロシアの基幹産業に打撃を与えるだけではない。ロシアでは、2023年にガソリン不足が深刻化し、社会問題となった。そうした中、最近、国際的な制裁で、製油

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