林官房長官、教団側の推薦確認書の提示「記憶がある者いない」

笹川翔平
[PR]

 林芳正官房長官は9日午前の記者会見で、2021年9月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体の関係者と面会した際、衆院選に向けた事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書を提示されたと報じられたことについて、「事務所の者や面会の調整にあたった地元政界関係者にも確認したが、提示された記憶がある者はいなかった」と述べた。

 林氏は「私は政策協定や推薦確認書といったものに署名していない。すなわち旧統一教会および関連団体の掲げる方針に一切賛同していない」と強調した。面会については「相手方が旧統一教会関連団体の関係者であるという認識はなく、多数ある面会の一つだった」と改めて説明。地元政界関係者は林氏の元秘書の篠崎圭二・山口県宇部市長だとした。

 朝日新聞は9日、複数の関係者の証言として、教団の友好団体の関係者が面会時、林氏に推薦確認書を提示し、選挙支援を申し出ていたと報じた。署名はしていなかったという。面会には篠崎氏も同席した。篠崎氏は8日の定例会見で林氏と団体側の面会を調整した、と説明している。(笹川翔平)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

旧統一教会問題

旧統一教会問題

2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る]