「昭和20年代生まれは『ハグ』あり得ない」 盛山文科相、報道否定

岸田政権自民

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘されている盛山正仁文部科学相(70)は13日の衆院予算委員会で、教団側の関係者とハグ(抱擁)をしていたとの報道について事実関係を問われ、「記憶になく、そういうことをすること自体が考えられない」と否定した。

 TBSが12日、2021年衆院選の前に「(盛山氏と)ハグした」「覚えていないのはおかしい」などとする教団関係者の証言を報じていた。立憲民主党の山岸一生氏はこの報道をめぐり、「会合で『お世話になっています』とハグをした。事実か」と追及した。

 これに対し、盛山氏は「(自身は)昭和20年代の生まれ。私どもの年代でハグをすることは普通はあり得ない」と反論。新型コロナウイルス対策として「グータッチ、ハグを含めて接触を避けていた時期だ。ハグをした覚えはない」とも述べ、報道を否定した。

「『覚えていない』と明確に答弁しているから、あいまいではない」

 盛山氏はこれまでの国会審議で、事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したとされる問題について、「うすうす思い出してきた」「記憶にない」などと答弁が迷走し、批判を浴びている。山岸氏は「ハグをしていないと、よく覚えている。なぜ推薦状だけ記憶から抜け落ちてしまうのか」と皮肉ったが、盛山氏は「『覚えていない』と明確に申し上げている。答弁があいまい、ぶれているということはない」と反発した。

 与野党の国会対策委員長は13日午前、国会内で会談。野党側は盛山氏の政治的責任は重いと与党側に伝えた。立憲の安住淳国対委員長は会談後、記者団に「今週中に何らかのけじめをつけるときに来ているのではないか」と語った。

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