スワロースキーは中国で生産 冬のレジャー縮小しても「悲観しない」
スワロースキー(長野県飯山市)は2023年に設立70周年を迎えた。国内外のブランドからの委託を受けてスキーの生産を長く続け、いまはいち早く進出した中国で日本や欧米向けの生産に取り組んでいる。スキー・スノーボードに関わる業界の将来をどう見ているのか。各国のゲレンデ事情を知る同社の丸山哲社長(73)に聞いた。
生産移転、2棟から始まった中国工場
――今は全てのスキーを中国で生産しているそうですね。
そうです。1994年に中国で最初のスキー工場を建てました。
うちは国内外のブランドのOEM(相手先ブランドによる生産)が中心で、以前は飯山の工場で国内販売向けや欧米への輸出向けスキーを生産していました。ところが85年のプラザ合意以降、急速な円高が進み、多くの業界で海外への工場移転が進みました。私たちも生き残るには海外に進出するしかないと考え、中国の大連へ行きました。
中国に進出する場合、現地企業との合弁となることが多いのですが、スキーの文化が根付いておらず、工場が一つもなかったこともあり、独資で工場を建てることができました。
――中国での生産は順調に進んだのですか。
2棟の小さな建物からのスタ…
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- 【視点】
今シーズンは暖冬・少雪で既に営業をやめてしまったスキー場もあります。 ただでさえ、「ゲレンデ離れ」が指摘される中、スキー場側にとっては痛手となるシーズンになっています。 そうした中で、スワロースキーの丸山社長は以下のように述べてい
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