教団機関誌はフリーペーパー?首相ら問題視せず、盛山氏は続投宣言

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鬼原民幸 山本知佳
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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘されている盛山正仁文部科学相への不信任決議案が衆院で否決された。盛山氏には、新たに教団系の機関誌が毎月送られていることが判明したが、本人は続投に意欲を示し、岸田文雄首相も問題視しない構えだ。(鬼原民幸、山本知佳)

 20日午後の衆院本会議。盛山氏の不信任案を提出した立憲民主党菊田真紀子氏は「都合の悪い旧統一教会との関係を隠したまま大臣の座にとどまろうとする人物が、文科相としてふさわしいわけがない」と訴えた。一方、自民党の井出庸生氏は、盛山氏と教団側との「接点」をめぐる報道を引き合いに「有権者と交わした握手やハグを一つひとつ覚えている人の方が疑わしく思えてならない」などと反対討論を展開した。

 不信任案は自民、公明、日本維新の会などの反対多数で否決された。直後に記者団の取材に応じた盛山氏は、自身の職責について「しっかりこれまで通り対応していきたい」と宣言。説明が迷走している教団側との接点については、「隠したつもりはないが、本当に失念していた」と重ねて強調した。

「関係を断っているので、接触しない」

 首相は、盛山氏がすでに「教…

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この記事を書いた人
鬼原民幸
政治部|首相官邸担当
専門・関心分野
国内政治、外交安全保障、社会保障政策
旧統一教会問題

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