小林製薬の紅麴、台湾でも6人が体調不良訴え 衛生部門が関連分析へ

「紅麴」サプリ問題

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 小林製薬大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使用したサプリメントが原因と疑われる健康被害が相次いでいる問題で、台湾でも計6人が関連製品を摂取後に体調不良を訴えていると台湾紙・自由時報(電子版)などが31日に報じた。衛生福利部(厚生労働省に相当)の同日時点での集計だという。

 同紙などによると、台湾では2社が小林製薬の紅麴を原料として輸入し、サプリなどに使用されている。これらのサプリを摂取した人が相次いで体調不良を訴えており、31日だけで3人が新たに届け出た。

 体調不良を訴えている人のうち、台湾南部・高雄市に住む70代の女性は、小林製薬の紅麴を使った台湾メーカーのサプリを3~4年前から摂取。昨年急性腎不全と診断され、現在は透析を受けているという。

 衛生福利部は今後、サプリの摂取と体調不良の関連性について、専門家らによる分析を行うとしている。メーカーに対しては、関連商品の販売の停止などを要求。31日までに約230製品が販売を取りやめている。

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