しらかわホールと成長した竹澤恭子さん 最後の演奏前に届いた悲しみ

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小原智恵
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 国内外のプロ、アマの音楽家たちに愛されてきた名古屋・伏見のクラシック専門ホール「三井住友海上しらかわホール」が2月29日、30年の歴史に幕を下ろした。

 2月10日、世界的バイオリニストで、愛知県大府市出身の竹澤恭子さんは、「未来のヴィルトーゾを迎えて」と副題をつけて(ヴィルトーゾは音楽演奏の格別の才能を持った名人を指す)、同郷の若手ピアノ奏者、チェロ奏者とコンサートを開いた。

 その前日の9日、竹澤さんが海外を目指す中であこがれを持ち続けた大切な人、指揮者小澤征爾さんの訃報(ふほう)が入った。

 海外のコンクールで認められるようになった竹澤さんは、小澤さんのオーディションを受け、アドバイスをもらうようになった。

 1995年1月17日の阪神…

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この記事を書いた人
小原智恵
名古屋報道センター|文化、あま津島地区など
専門・関心分野
文化、がん医療、移民、外国人労働者・教育、吹奏楽・合唱、中東情勢、言語学