東日本大震災、写真で比べる岩手の13年 奇跡の一本松、三陸鉄道

有料記事

嶋田達也
[PR]

 東日本大震災の発生から2024年3月11日で13年。岩手県内の震災発生当時の写真と同じ場所を探し、上空などから撮影して、現在の姿と比較した。

東日本大震災の津波で大きな被害が出た岩手県内。13年前と今を写真で比べます。福島、宮城両県の記事は下記のリンクにあります。

 震災前は約7万本の松が茂っていた高田松原(陸前高田市)。唯一残った「奇跡の一本松」は海水で枯死したため、幹にカーボン製の心棒を通し、保存処理するなどして13年に復元された。

 当時と現在の写真を比較すると、倒された松が散乱していた一本松の周囲はかさ上げされ、海との間には高さ12.5メートル、全長約2キロの巨大な防潮堤が完成。周囲の景色は大きく変わった。

 震災前の06年に上空から撮影した写真と震災時を比べると、松原のあった砂浜の大部分が消失している様子が分かる。震災直後から砂浜の再生活動が始まり、21年には4万本の松の植樹が終わった。

津波に流されたJRの鉄橋 今は三陸鉄道が走る

 JR山田線の第34閉伊川橋梁(きょうりょう)(宮古市)は震災の津波で11基の橋桁のうち6基が流失した。橋桁の一部は太平洋戦争中に米軍機から機銃掃射を受けたものもあり、「戦争遺産」として保存されている。流失しなかった橋脚は復旧時に補修した上で再利用している。

記事の後半では、津波に流された鉄橋や、大きな被害が出た山田町釜石市鵜住居町の当時と現在を比べています。

 同橋梁を含む山田線の宮古…

この記事は有料記事です。残り395文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません