プーチン氏が描く世界秩序とロシアの行方は 大統領選で8割超の得票

有料記事ウクライナ侵略の深層

聞き手・浪間新太
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 17日に開票されたロシア大統領選で、現職のプーチン大統領が約87%の得票率で通算5期目を決めました。投票率は77%超で、いずれもソ連崩壊後のロシア大統領選で過去最高です。ウクライナ侵攻を続ける中、今回の選挙結果は、ロシアの今後にどのような影響を与えるのでしょうか。笹川平和財団の畔蒜(あびる)泰助主任研究員(ロシア外交・安全保障戦略)に聞きました。

あらゆる手段尽くしたプーチン政権

 ――選挙結果をどう見ますか。

 今回の大統領選では、プーチン大統領が始めた「特別軍事作戦」(ウクライナ侵攻)で国民に大きな負担を強いている中、作戦を国民が支持・承認していると示すために、これまで以上に高い得票率と投票率が必要でした。反戦候補を立候補させず、投票日を3日間にし、電子投票を採り入れるなど、あらゆる手段を尽くし、「これ以外はありえない」という結果を確保したということでしょう。

 ――ウクライナ侵攻には、どのような影響を及ぼすでしょうか。

 侵攻を続ける中、今回8割超…

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この記事を書いた人
浪間新太
国際報道部
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