太宰治の自筆原稿、都内の古書店で見つかる 三鷹市が購入へ

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平山亜理
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 晩年を三鷹で暮らした作家・太宰治の短編小説の自筆原稿が、都内の古書店で見つかり、三鷹市が購入を予定している。太宰の原稿が購入できること自体が極めて珍しく、資料としての価値も高いものだという。

 見つかったのは短編小説「雀」の原稿で、200字詰めの原稿用紙38枚にインクで書かれたもの。1946年に執筆され、同年10月発行の「思潮」に掲載された。書かれたのは太宰が三鷹に居を構えていた時期だが、疎開先の青森で執筆され、戦後直後の太宰の胸中がうかがえる作品だ。原稿は、古書店によって和とじ製本されているという。

特徴的な推敲の跡、原稿用紙に書き込み

 今年5月、同市の担当者が原…

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この記事を書いた人
平山亜理
ネットワーク報道本部|武蔵野地区担当
専門・関心分野
移民・難民 外国人 多文化共生 南米