「訪問予定ない」から一夜で急転 環境相、水俣での謝罪を決めた事情
市野塊
水俣病患者らとの懇談からわずか1週間後の8日、「マイクオフ問題」をめぐって、伊藤信太郎環境相が熊本県水俣市を再訪することになった。前日まで、「訪問の予定はない」としていた方針はなぜ急転したのか。
問題が起きたのは、1日にあった水俣病の慰霊式典の後。環境相と患者らの団体との懇談の場でのことだった。団体側の持ち時間は3分とされ、時間を超えると司会役の環境省職員が内容をまとめるよう促したり、マイクの音声を切ったりし、団体側から批判を浴びていた。
「自分が直接謝罪に行こうと思う」。伊藤氏から環境省幹部に電話があったのは謝罪前日の7日午後10時ごろだった。
環境省は7日夕、報道陣向け…
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この記事を書いた人
- 市野塊
- 科学みらい部兼国際報道部|環境省担当
- 専門・関心分野
- 気候変動・環境、医療、テクノロジー
- 【視点】
水俣病は普遍的な意味を持って、「公害の原点」と言われています。 「3・11後の水俣/MINAMATA」(小川輝光著)によれば、(1)環境汚染の結果、食物連鎖を通じてメチル水銀が生物濃縮を重ね、食物連鎖の頂点にいる人間に被害を与えるメカニズム
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