「新生」AKB48を背負う19期 5人が劇場で語った夢と決意は

アイドル道

小松隆次郎
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 アイドルグループAKB48の新メンバー5人が、公演デビューを果たした。18年超にわたって使われてきた東京・秋葉原のAKB48劇場は、9月からリニューアル工事に入る。4月には柏木由紀さんも卒業。時代の転換期に、5人はどんな思いで劇場のステージに立ったのか。

 デビュー公演初日の5月19日。19期生の5人は、本番に先立ち、ゲネプロ(最後の通し稽古)を関係者に公開し、報道各社の囲み取材に応じた。それぞれが、劇場への思いを語った。

伊藤百花さん

 ゲネプロで落語も披露した伊藤百花さん(20)=埼玉県出身=は、劇場の歴史の重みを感じながらの初ステージだったと明かした。

 「AKB48ができてからの長い歴史を持つ、この劇場に立つことができてすごくうれしい気持ちとともに、こんなまだまだな自分が立っていいものだろうかという気持ちが少しありました。でも、それを払拭(ふっしょく)するために毎日練習してきたので、今日は今までよりも自信を持って立つことができて、一つの公演を走り抜けることができたのはすごくうれしかったです。選抜やテレビのお仕事でのキラキラな先輩方の姿は、ここでのパフォーマンスを経てのことだと思うので、私もここでたくさんパフォーマンスを磨いて、先輩方の背中により近づけるように、これから頑張りたいと思いました」

奥本カイリさん

 奥本カイリさん(17)=東京都出身=は、厳しいレッスンを乗り越えた末の公演デビューに感激した様子だった。

 「先輩方の公演を見学させていただいたのですが、とてもキラキラしていて、私も劇場で同じように輝きたいと思いました。(ゲネプロは)最初は不安な気持ちでいっぱいで、もしかしたらだめなんじゃないかと一瞬、ネガティブな気持ちになりかけたんですけど、スタンバイの時にみんなの気持ちが一つになって、とにかくすごく楽しい気持ちで最後までやることができました」

川村結衣さん

 川村結衣さん(17)=北海道出身=は憧れのステージに立った喜びを素直に語った。

 「私は幼いころからずっとAKB48が好きだったので、ずっと憧れていた劇場に立つことができて、1曲目はずっとドキドキでした。不安も大きかったんですけど、うれしい気持ちが大きくて、楽しくステージに立つことができました」

白鳥沙怜さん

 AKB48の最年少メンバーとなった白鳥沙怜さん(13)=東京都出身=は、今後の成長を誓った。

 「歴史あるAKB48劇場に立たせていただけたことが、本当に幸せです。私はこの劇場で成長していきたいと思っているので、これからも全力で頑張ります」

花田藍衣さん

 「魚をさばける」という特技を持つ花田藍衣さん(18)=神奈川県出身=は、ファンあっての劇場であることを強調した。

 「このステージには、すごく緊張感と憧れを持っていました。前座でデビューした際にはすごく緊張して、どうしようという気持ちでいっぱいだったんですけど、ファンの方が目の前にたくさんいて、あたたかいコールに包まれてパフォーマンスしているという、その空間が私にとって自信を持てる場所だなと思いました。今回、公演デビューをさせていただいて、このステージに立って、ファンのみなさんに私の姿をお届けすることがすごく楽しみだなと考えていて、これからもずっと、このAKB48劇場に思いを込めて、パフォーマンスをしたいと思っています」

「20期生オーディション」開催決定

 5人のデビュー公演には、17期生の太田有紀さんと18期生の工藤華純さん、迫由芽実さんの3人も出演し、後輩たちを支えた。

 AKB48は「第20期生オーディション」の開催も発表しており、応募を7月7日まで受け付けている。(小松隆次郎)

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この記事を書いた人
小松隆次郎
東京社会部次長|司法キャップ

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