いま子どもたちは 能登で一歩ずつ(4)
能登半島地震で自宅が壊れた石川県立門前高校3年の下口隼汰(はやた)さん(18)は、車中泊を経て、家族が営む洋品店の2階で暮らす。
「家がつぶれそうな勢いだったんで、死ぬんじゃないかと思った」。父が所属する消防団の仲間が震災で命を落としたという話も聞き、死が身近に、本当に起きるものだと感じた。悔いがないよう、「何事も楽しんでやろう」と強く思うようになった。
大きな被害が出た1月の能登半島地震。被災した石川県立門前高校の生徒たちを訪ねました。4回シリーズです。
登校できるようになってからも、当時はまだ金沢などに避難している友だちも多かった。クラス17人のうち、教室には自分1人だけ、という日がしばらく続き、さみしかった。
3月下旬ごろからようやく友…
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