プーチン氏の北朝鮮訪問、軍事協力加速か 制裁「離反」の可能性も

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 ロシアのプーチン大統領が19日、訪問する北朝鮮で、同国の金正恩(キムジョンウン)総書記と会談する。世界的に孤立する両国が軍事面などでの協力を加速させ、日本の安全保障環境にも影響を与えかねない事態に警戒が強まっている。

 24年ぶりとなる今回の訪朝で注目されるのが、軍事協力の拡大をめぐり、プーチン氏がどこまで踏み込んだ発言をするかだ。

 ロシアは2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始したが、戦闘の長期化で一時は弾薬などの不足が深刻化した。軍事企業による増産で改善したとしているが、北朝鮮とのつながりを強めるなか、欧米は北朝鮮が国連制裁に違反し、ロシアに弾薬やミサイルを極秘に供給していると指摘。一方、ロシアは「制裁を順守している」と強調してきた。

 だが、プーチン氏は今月5日、「(北朝鮮が)何度も交渉の意思を示し、核実験の中止と実験場の閉鎖を米国と合意したが、米国が一方的に破った」と主張し、制裁の存在そのものに疑問を呈した。ロシアの専門家は、19日の金氏との首脳会談で、国連制裁からの「離反」を明言する可能性まで指摘している。

 実際、今年3月の国連安全保障理事会では、ロシアは09年の設立から対北朝鮮制裁の実施状況を監視してきた「専門家パネル」の延長を拒否権を使って阻止した。

 こうしたなか、今回の首脳会…

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