言い間違っても誰も気にしない 移籍の元AKB、台湾なりきり会話

有料記事語学の扉

聞き手・岩田恵実
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 AKB48の元メンバー、阿部マリアさん(28)は7年前に活動拠点を台湾に移しました。グループから独立した後も、台湾に残りタレント活動を続けています。当初はほとんど話せなかった中国語を現在は使いこなし、バラエティー番組のレギュラー出演者にもなっています。阿部さんによると、言語上達の鍵は「台湾人になりきること」。

 ――現在の台湾での活動はどのようなものですか。

 ユーチューブの現地のバラエティー番組に出演しているほか、個人チャンネルでは、日台の文化の違いなどを中国語で発信しています。台湾と日本で異なる電車内のマナーや箸の使い方など、台湾の人たちが訪日した際に役立ちそうな情報や「納豆」「ギャル」といった興味を持ってもらえそうな日本独特の文化も紹介しています。

 ――台湾との出会いは。

 AKBの仕事で初めて台湾に行きました。温泉地の山に登る撮影で、あまりの暑さに倒れそうになりました。その時、スタッフでもない、知らないおじさんが声をかけてきて、おんぶしてくれたことがあったんです。以来、「台湾は人が優しい」という印象をずっと抱いていました。

 ――2017年に台北を中心に活動する姉妹グループのTPE48(現在のAKB48 Team TP)に移籍します。

 外国語を身につけて視野を広げたいという思いがありました。中国語はマレーシアシンガポールなどでも話されているので、ぴったりだと思っていました。そんな時に移籍の話ができて、「チャンスだ」と決断しました。

 AKB48 Team TPで1年活動しましたが、中国語をもっと磨きたいという思いがあり、「卒業」後も台湾に残ることにしました。

つたなくて「かわいい」は嫌

 ――どのように勉強しましたか。

 最初は、買い物をするときの…

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この記事を書いた人
岩田恵実
国際報道部
専門・関心分野
中国、事件、災害