ガザの食料危機、9月までに「約50万人が飢餓に」 国連機関が予測

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今泉奏 エルサレム=根本晃
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 イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザの食料危機が、人びとの命や生活に及ぼす影響を5段階で示す指標が25日発表され、9月までに50万人近くが飢餓に陥るとの予測が示された。

 発表されたのは、「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」の指標。最新の調査によると、状況が改善しなければ、9月までに49万5千人が5段階で最も深刻な「フェーズ5(飢餓/壊滅的な状況)」となり、74万5千人が2番目に深刻な飢餓の一歩手前の「フェーズ4(緊急)」になるという。

 国連世界食糧計画(WFP)や国連食糧農業機関(FAO)など複数の機関や部門が築いた手法だ。

 調査報告書は、「紛争が続き…

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この記事を書いた人
今泉奏
ヨハネスブルク支局長|サハラ以南アフリカ担当
専門・関心分野
アフリカ、植民地主義、グローバルサウス
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
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