討論会「民主党内はパニック」 不安露呈のバイデン氏、交代論も浮上

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アトランタ=望月洋嗣 高野遼
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 11月の米大統領選に向け、27日に開かれた1回目のテレビ討論会は、バイデン大統領(81)を擁する民主党にとって極めて厳しい結果となった。高齢への不安が指摘されてきたバイデン氏は、全米の注目が集まる場で、言い間違いや活力のなさを露呈した。動揺した党内から交代論が噴き出したとも報じられている。

【タイムライン速報】バイデン氏とトランプ氏がテレビ討論会

テレビ討論会は日本時間28日午前に実施されました。タイムライン形式で討論会の様子を詳報しています。

 討論会後、バイデン氏の陣営は、騒然とした雰囲気に包まれていた。会場にいた民主党の有力政治家、カリフォルニア州のニューサム知事には、「バイデン氏の撤退を望むか?」「代わりに立候補する考えは?」と記者からの質問が殺到した。ニューサム氏は「全くない。我々は全てを(バイデン氏に)賭けたのだ」と否定すると、早々と取材対応を打ち切った。

 一方、共和党トランプ前大統領(78)の側近らは、質問が尽きるまで取材に応じ「(トランプ氏が)力強さをみせた」と強調。高揚を隠さなかった。

バイデン氏の「老い」 開始早々に顕在化

 討論会の中継を終えた直後…

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この記事を書いた人
望月洋嗣
アメリカ総局長
専門・関心分野
国際政治、紛争
高野遼
アメリカ総局
専門・関心分野
国際ニュース
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    市原麻衣子
    (一橋大学大学院法学研究科教授)
    2024年6月29日0時46分 投稿
    【視点】

    討論会でのバイデンのパフォーマンスは、風邪で調子が悪かったとか、そういった類のものではないでしょう。純粋に、高齢が前面に出たということ、そしてトランプに対峙するためにトランプのレベルまで議論内容を下げてしまったことだと思います。 言葉がよ

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    津山恵子
    (ニューヨーク在住ジャーナリスト)
    2024年6月29日1時12分 投稿
    【提案】

    一夜明けて、「バイデン辞めろコール」が噴出。これで、バイデン氏が選挙戦から辞退しなければ、11月はトランプで決まりだろう。 「何世代も語り継がれる。最も悲惨なテレビ討論会として、1960年のニクソンがJFKに敗北した討論会にとってかわるだ

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