「自衛官も普通の人間」自衛隊創設70年、南西最前線部隊は何を思う

有料記事読み解く 世界の安保危機

聞き手・牧野愛博
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 自衛隊は1日、防衛庁設置法・自衛隊法施行に基づく創設から70周年を迎えました。自衛隊が現在重視している南西方面の防衛で、昨年3月には陸上自衛隊石垣駐屯地沖縄県石垣市)が開所しました。駐屯地司令を務める井上雄一朗1等陸佐は「島内がバラバラになることは絶対に避けなければならない」と語り、地元の理解の重要性について強調します。

 ――自衛隊は、対馬から九州、沖縄本島などを経て日本最西端の与那国島に至るまで対空・対艦ミサイルなどと地上部隊を組み合わせた部隊を配置して防衛ラインを作り上げてきました。

 2016年に与那国島に陸自沿岸監視部隊が、19年には陸自警備隊と地対艦・地対空ミサイル部隊などが奄美、宮古両島にそれぞれ配備されました。

 陸自の意義として「国家の防衛意志を直接体現する」というものがあります。八重山地域の政治経済の中心地である石垣島への陸自の駐屯は、与那国島や尖閣諸島も含め、一歩も退かずに守るという強い意志と抑止力を示しました。

 現在、地対艦と地対空の両ミ…

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島