国の責任認めた最高裁、原告「うれしい」「謝罪を」 強制不妊訴訟

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米田優人
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 旧優生保護法憲法違反――。最高裁は3日の判決で、そう指摘し、国の賠償責任を認めた。当事者たちは判決後、抱えてきた長年の苦しみや国への思いを語った。

 判決の朗読が終わると、原告や支援者で埋まった傍聴席から拍手がわいた。15人の裁判官が退廷したあとも、互いに握手を交わし、喜び合った。

 「こんなにうれしいことはない」。原告の北三郎さん(81、活動名)=東京都=は判決後の会見で笑顔を見せた。提訴から6年。各地で起こされた同種訴訟では、道半ばでこの世を去った原告もいる。北さんは「最高裁で勝った、と報告したい。全面解決はまだなので、今後も闘っていきたい」と語った。

 小島喜久夫さん(83)=北海道=は、全国で初めて実名を明かして提訴した原告だ。「どういう判決になるのかと思って寝られなかったが、うれしい。私は体にメスを入れられた。国には謝罪してほしい」

国の姿勢も問題視

 判決は、旧優生保護法を憲法…

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この記事を書いた人
米田優人
東京社会部|東京地裁・高裁
専門・関心分野
司法、刑事政策、消費者問題、独禁法