どうする? 万博参加に消極的な学校が7割、予算は全校分を確保済み

有料記事近づく 大阪・関西万博

山田健悟
[PR]

 2025年大阪・関西万博を修学旅行や校外学習などで訪れるかどうかを尋ねた香川県のアンケートで、県内学校の約7割が「参加予定なし」「参加しない方向で検討中」と回答していたことが分かった。県は今年度当初予算で、県内の小中高校など全校を対象にチケット代や交通費代を補助する事業を計画しており、今後の対応が問われそうだ。

 7月2日にあった県議会文教厚生委員会で、植田真紀県議(立憲・市民派ネット)の質問に対して、アンケートの一部が明らかにされた。

 県教育委員会によると、アンケートは県内の小中高校など計289校を対象に行われ、今年4月末時点で288校から回答を得た。

 このうち、約3割にあたる82校は「参加予定あり」「参加する方向で検討中」と回答。53校が修学旅行として、29校が校外学習として参加する予定と回答した。

 一方、約7割にあたる203校からは「参加予定なし」(163校)、「参加しない方向で検討中」(40校)との回答があった。残りは未記入だった。

記事の後半では、参加しない理由のアンケート結果や県の事業について詳しく紹介します。

 アンケートでは、参加しない理由についても、七つの選択肢(複数回答可)で尋ねた。

 最も多かったのは、「万博の会場や交通機関での混雑が懸念される」で97校、「教育活動内容が決まっている」(86校)、「万博に参加することで費用が厳しくなる」(64校)と続いた。少数ではあったものの、「児童生徒、保護者の理解が得られない」(9校)との回答もあった。

香川県の予算、チケット代や交通費補助に約4億円確保

 県は「大阪・関西万博を契機とした地域活性化」と銘打ち、今年度当初予算で複数の関連事業をスタートさせた。

 なかでも予算規模が大きいの…

この記事は有料記事です。残り393文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
山田健悟
高松総局|香川県政担当
専門・関心分野
地方政治、行政、ジャーナリズム