第3回「安倍氏の呪縛から解き放たれた」側近議員 財政政策も徐々に変化

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 安倍晋三元首相の死去から丸2年経った8日に行われた追悼は、自民党安倍派を中心とする保守系議員の一体感のなさを如実に表していた。

 山口県長門市の墓参には、福田達夫元総務会長ら安倍派の衆院当選1~4回生ら約20人が訪れた。安倍氏が銃撃された奈良市の現場には、裏金事件で離党した世耕弘成・前党参院幹事長率いる参院安倍派ら約30人と、高鳥修一衆院議員が代表世話人を務める「保守団結の会」のメンバーがそれぞれ別々に集まった。安倍派関係者はいう。「まるで『安倍さんに一番近いのは自分たち』と言わんばかりだ」

 同じ政治信条を持つ政治家は力を合わせることもあるが、似た立ち位置だからこそ、反目し合うことも多い。「一国一城の主(あるじ)」との思いが強いからだ。領袖(りょうしゅう)を失ってもなお「安倍派」を名乗り続けることで、辛うじて固まりを保ってきたが、今はバラバラだ。中堅議員は嘆く。「本来はしのぶはずの命日さえ派閥の主導権争いの舞台となっている。安倍氏はどう思うのか」

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