パレスチナ情勢 7月8日~7月21日(日本時間)にあったこと

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 イスラエル軍は20日、イエメンの反政府武装組織フーシが支配する港湾都市ホデイダの軍事目標を戦闘機で空爆したと発表しました。イスラエルメディアや米CNNなどによると、昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始以降、イスラエル軍がイエメンを空爆するのは初めてだということです。今回の攻撃で地域全体の緊張がさらに高まる恐れがあります。

■■■2024年7月21日(日本時間)の動き■■■

イラン、「軍事的エスカレーションのリスクを高める」

 イエメンの反政府武装組織フーシが支配する港湾都市ホデイダをイスラエルが空爆したことについて、フーシを支援するイランのカナニ外務省報道官は20日、「軍事的エスカレーション(紛争激化)のリスクを高める」と非難した。イラン国営通信が発言の内容を伝えた。

 カナニ氏は、「イスラエルの(パレスチナ自治区ガザへの)侵略が続く限り、この地域に平和は訪れない」と指摘。「イスラエルとその西側の支持者たち、すなわち米国は、この(ホデイダへの)攻撃の危険で予測不可能な結果に直接の責任がある」と述べた。

 カナニ氏は、イスラエルとフーシの争いにイランが介入する可能性には触れなかった。イランは同じ地域大国サウジアラビアなどににらみをきかせる手段としてフーシを支援してきたものの、自らが先頭に立って紛争に介入することには慎重だとされる。

イエメン港の空爆、イスラエルは事前に同盟国に通知

 イエメンの港湾都市ホデイダ…

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年7月19日10時55分 投稿
    【提案】

     7月19日午前6時39分に配信された<イスラエル国会、パレスチナ国家樹立「断固反対」の決議>という記事に関して、現状で、イスラエル国会が「パレスチナ国家の樹立に断固反対する」と決議するのは、イスラエルの国民世論を考えれば当然のことです。イ

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