経営学者・舟津昌平さん寄稿
イマドキの大学では、授業中に突然スマホで自撮りを始める学生を目にする。聞くと、Be(ビー)Real(リアル)というSNSに載せるらしい。みんなやってますよ、とも言われてしまった。にしても授業中に写真撮るかね……。まったく、近頃の若者は。ちなみにBeRealは「今このとき」を撮ってアップするSNSらしい。ハプニング感が楽しいのだ。
若者とのコミュニケーションに苦労している方は少なくないだろう。何を考えているかわからない。無気力で自分本位で、変わったやつらだ。そんな令和の若者を、巷(ちまた)ではZ世代と呼ぶらしい。そういう新しい概念を用いれば、我々とは違った人々がいるのだなと一種の安堵(あんど)感をもって「理解」ができる。
そんなことを定年退職された方と話していると、懐かしそうに言うのである。「私ら、若い頃は『新人類』って呼ばれてて、なんだか似た話ですね」。新人類は約40年前の流行語だ。そして当時挙げられた新人類の特徴は、いまZ世代に指摘されるそれとほぼ同じである。
「特異な若者」影響力をもつのは…
新人類だのZ世代だの定期的…
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