ハンガリー首相は「仲介役になれない」 ゼレンスキー大統領が苦言

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ベルリン=寺西和男
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 ウクライナゼレンスキー大統領は8日、欧州連合(EU)理事会の議長国ハンガリーのオルバン首相について、戦争を終わらせるための仲介はできないとの見方を示し、苦言を呈した。ロイター通信などが伝えた。

 オルバン氏は、ロシアとウクライナの和平交渉を促す「平和ミッション」だとして、2日にゼレンスキー氏、5日にロシアのプーチン大統領、8日には中国の習近平(シーチンピン)国家主席のもとをそれぞれ訪れて会談した。ただ、ロシアに融和的な姿勢をとるオルバン氏は、プーチン氏との会談をウクライナやEU側に事前に知らせていなかった。

 ゼレンスキー氏は、和平交渉の実現に向けた仲介役について、ロシアに影響を与えられる経済大国か、ロシアより強力な軍事力を持つ国でなければ、その役割は果たせないと指摘。「そうした国は多くない。米国や中国、EU全体ならできるが、(EUに加盟する)1国ではない」と述べた。

 オルバン氏と会談したプーチ…

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム
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