921食、金払わなかった隊員 自衛隊処分、2艦で4千万円の不正も

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根津弥
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 異例の規模で自衛隊員の処分が行われた。注目された「特定秘密」の違法な取り扱いに加え、手当の不正受給、金を払わず食事をとる「不正喫食」、パワーハラスメントと不祥事は多岐にわたっていた。免職や1年の停職など、重い処分も相次いだ。

 大半の不正の舞台は海上自衛隊で、引責辞任が決まったトップの酒井良・海上幕僚長は12日、記者会見し「ガバナンス能力の欠落があった」と謝罪した。

 防衛省の発表によると、特定秘密の関連に次いで処分者が多かったのは、潜水手当の不正受給だった。

 手当は、沈没船の乗員救助な…

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この記事を書いた人
根津弥
東京社会部|調査報道担当
専門・関心分野
刑事司法、調査報道
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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2024年7月12日18時5分 投稿
    【視点】

    このような不正がよく明るみに出ましたね。もし前向きな要素をあげるなら、「明るみに出たこと」と言えるような気がします。 どのような組織でも、外からのチェック機能が働かないと、仲間内だけのルールや不正が起きやすくなります。「人間は、放っておく

    …続きを読む