トランプ氏が副大統領候補にJ・D・バンス氏を指名 どんな人物?
11月の米大統領選に向け、共和党の指名候補に決まったトランプ前大統領は15日、副大統領候補にJ・D・バンス上院議員(39)を選んだ。バンス氏は自伝「ヒルビリー・エレジー」がベストセラーになったことで知られる。複数の候補が報じられていたが、トランプ氏は自らへの「忠誠心」が強い人物を選ぶ結果となった。
トランプ氏は15日、バンス氏を副大統領候補に指名することを発表した。SNSに「熟考に熟考を重ね、多くの素晴らしい才能を考慮した結果、副大統領に最もふさわしい人物はJ・D・バンス上院議員だと判断した」と投稿した。
米CNNによると、トランプ氏は直前まで人選を続けており、バンス氏が連絡を受けたのは発表の約20分前だったという。指名を受け、バンス氏はウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会の会場に登場し、会場から大歓声を受けた。
著書で「繁栄から取り残された白人たち」を描く
バンス氏はオハイオ州選出の上院議員だ。白人労働者層が多い「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる地域で、大統領選に向けて「接戦州」が集まる重要なエリアにあたる。バンス氏の選出は、接戦州でトランプ氏を後押しする可能性がある。
一方でトランプ氏は、女性や移民出身といった候補者の多様性を重視したり、中道寄りの有権者を獲得するために穏健派を選んだりする戦略はとらなかった。
バンス氏は2016年に出版した自伝「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」(邦訳は光文社)で一躍有名になった。ラストベルトの苦境を、母親の薬物依存のエピソードなどを盛り込みながら描き出した。
バンス氏も「高校生の頃、薬…
アメリカ大統領選挙2024
最新ニュースはこちらから[もっと見る]