万博参加に7割の学校が消極的、知事「教員が十分理解できていない」

近づく 大阪・関西万博

山田健悟
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 2025年大阪・関西万博を修学旅行や校外学習などで訪れるかどうかを尋ねた香川県のアンケートで、県内学校の約7割が消極的な姿勢を示したことについて、池田豊人知事は16日、「(学校の)希望に従って予算化し、適正に執行する」と述べ、万博を修学旅行などで訪れる学校への補助事業を継続する考えを示した。

 この日あった定例記者会見で、報道陣の質問に答えた。

 県教育委員会が県内の小中学校など289校を対象に行ったアンケートで、全体の約7割にあたる203校が「参加予定なし」(163校)、「参加しない方向で検討中」(40校)と回答していた。

 アンケート結果について、池田知事は「万博の内容について、教職員の方も十分な理解ができていない部分もあるかと思う」とした上で、今後万博の詳細が公表される中で、「参加についての希望も増えてくると考えている」と話した。

 県は、修学旅行や校外学習などで万博へ行く学校に対し、チケット代や交通費を補助する事業を予定している。行く学校と行かない学校への公費補助の公平性について問われた池田知事は、「バランスをとって支援を行うことは、現時点では考えていない」とした。(山田健悟)

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この記事を書いた人
山田健悟
高松総局|香川県政担当
専門・関心分野
地方政治、行政、ジャーナリズム