すきま数センチ… ジャイアント馬場さんの愛車、玄関を無事通れた?

茂木克信
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 鑑定額3千万円以上という故ジャイアント馬場さん(1938~99)の愛車「キャデラック エルドラド1976」(全長580センチ、幅203センチ)を、幅210センチほどの玄関から傷つけずに出す――。神経がすり減りそうなそんなミッションが17日、馬場さんの出身地の新潟県三条市で行われた。

 この白色のキャデラックは、よく訪れた米ハワイで馬場さんが乗っていた。2020年12月に親族の会社が市に寄贈し、高級爪切りで知られる諏訪田製作所の本社兼工場のエントランスホールに置かれていた。だが、市が展示場所として計画していた市歴史民俗産業資料館別館「ほまれあ」(同市元町)が今月20日に開館するため、約3年7カ月前とは逆にホールの玄関から出すことになった。

 まず四つの車輪にジャッキの付いた台車のような器具を取り付け、車体を数センチ浮かせてから数人で押して玄関前まで移動させた。器具が付いたままだと玄関を通れないので外し、エンジンをかけて、ハンドルの角度を慎重に調整。そしてゆっくりと前進させて玄関を通り抜けた。無事に終わると、見守った市職員らには笑顔が広がった。

 キャデラックは19日までメンテナンスをし、20日午前9時から複合施設「まちやま」(同)で行われるパレードに登場。同日午前11時からの「ほまれあ」開館記念セレモニー後は、同館で自由に見学できる。(茂木克信)

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この記事を書いた人
茂木克信
新潟総局|行政担当
専門・関心分野
地方自治、くらし経済、依存症、セカンドライフ