ルーマニア公使が北方領土を異例の観光か ロシアメディア報じる

ウクライナ情勢

[PR]

 ルーマニアの駐ロシア公使が、ロシアが実効支配する北方領土国後島と色丹島を観光旅行で訪れたと、北方領土のロシアメディアが17日までに伝えた。北方領土の訪問に必要なロシア連邦保安局(FSB)の許可も取得したという。

 ルーマニアは欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。日本と友好関係にある外国政府の高官が、ロシアの統治を認める形で北方領土を訪問するのは異例だ。ロシア側が実効支配のアピールに利用する可能性もある。

 訪問したとされるのはルーマニアのリリアナ・ブルダ公使。北方領土のロシア側SNSに投稿された写真には、水に入って楽しむ様子などが写っている。国後島のロシア紙も写真付きで伝えた。

 ロシアは北方領土の開発を急いでおり、特に観光分野が有望とみて観光客の誘致に力を入れている。これまでロシアが中国や韓国などの企業に投資を呼びかけたり、北朝鮮労働者が目撃されたりしたことはあった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年7月19日8時58分 投稿
    【視点】

    ルーマニア外務省の方針であったとは思えないが、どうもこの公使に関しては確信犯ではないかという印象を受ける。 外交官は、勝手に任国内で観光旅行に出かけたりするのはできないはずである。増してや、今日のロシアのような国情では、欧米日等のロシアにと

    …続きを読む
ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]