重なる不祥事に地元ため息 堀井学衆院議員 今度は公選法違反容疑

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松尾一郎 松本英仁 長谷川潤
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 自民党の裏金問題の責任を取り、次期衆院選に立候補しない考えを示している堀井学衆院議員(比例北海道ブロック)の関係先に18日、東京地検特捜部が家宅捜索に入った。選挙区内の有権者に秘書らを通じて香典を配った公職選挙法違反の疑いが持たれている。

 午前10時50分ごろ、北海道登別市役所に近い市中心部にある堀井氏の事務所に、東京地検の係官らが入った。

 係官らは事務所内のほか、事務所スタッフの案内で同じ敷地にあるプレハブ倉庫や、事務所前に駐車していた堀井氏のものとみられる乗用車、街宣活動に使うワゴン車も捜索した。捜索は、午後6時半ごろまでに終了。段ボール箱二十数個分を押収した。

 関係者によると、堀井氏は2022年ごろ、選挙区内の支援者やその家族が亡くなった際、香典として1万~数万円を元秘書らを通じて渡した疑いがある。

 公選法では、政治家個人が選挙区内で現金や物品を寄付することを原則、禁止しているが、香典については本人が参列して直接渡す場合は、例外的に認められている。

 堀井氏は同日、離党届を提出。党本部に受理されたが、度重なる不祥事に、後任候補選びを始めたばかりの党関係者からは、ため息が漏れた。

 党本部は、堀井氏からの離党…

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この記事を書いた人
松尾一郎
北海道報道センター|北海道政担当
専門・関心分野
地方政治、旧ソ連、国連、科学技術