兵庫知事、ワイン受け取り認める 公の場での発言を受け町長が届ける

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【動画】兵庫県議会の百条委で音声データを公開=谷辺晃子撮影
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 兵庫県の斎藤元彦知事らを内部告発した元西播磨県民局長の文書をめぐり、県議会の調査特別委員会(百条委員会)の3回目が19日に開かれ、元県民局長が書き残した「陳述書」や関連するとされる音声データなどが公開された。当初の百条委の予定ではこの日、元県民局長が証人として出席するはずだった。

 音声データは、斎藤知事が2022年、県西部の出張先で参加した懇談での発言を録音したものとみられる。同県上郡(かみごおり)町の特産ワインのPRに絡み、斎藤知事が「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた。また折を見てよろしくお願いします」と発言した音声が記録されていた。百条委が開かれた県議会の会議室内で流された。

 斎藤知事は19日、報道陣の取材に対し、音声は自分の発言だと認め、ワインを受け取り自宅で飲んだことを明らかにした。「いろんな機会で魅力を伝えたり、ワインやお酒の施策があれば、上郡町にこういう頑張っている若者がいるということにつなげていけたらという趣旨で飲ませていただいた」と述べた。一方で、その後にワインをPRしたのかという質問には、「具体的なものはしていない」と答えた。

 また、県は職員に対し、業務に関連する贈答品は受け取らないことを内規で定めている。斎藤知事は、今回のワインの受け取りについて「県で作られた農林水産物を知事が知ることは産業施策として大事。慣例、社交儀礼の範囲内で問題ないという話を受けていた」と語った。

 一方で、同日昼、上郡町の梅…

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