バイデン大統領に撤退求める声、一気に強まる 本人にも変化の兆しか

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ミルウォーキー=高野遼
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 米民主党で、バイデン大統領(81)に大統領選からの撤退を求める声が一気に強まっている。再選を不安視する声はオバマ元大統領やペロシ元下院議長ら有力者からも相次いでいるとされ、撤退を拒むバイデン氏の立場は党内で孤立している。「決断」の時期が近いとの報道も出始めた。

 失態を演じた6月下旬のテレビ討論会以来、バイデン氏はかたくなに撤退を否定し続けてきた。これまで党の有力者は沈黙を保ってきたが、この数日で雪崩を打つように撤退を促す声が表面化し、事態はにわかに緊迫感を増している。

 米紙ワシントン・ポストは18日、党内の重鎮であるペロシ氏が、バイデン氏が遠からず撤退を受け入れると思うと周囲の下院議員に伝えた、と報じた。オバマ氏も再選は厳しいとの見方を周囲に伝えているという。

 もしバイデン氏が撤退すれば、民主党は投票日まで4カ月を切って候補者が不在という緊急事態に陥る。正式に候補者指名をする党全国大会は8月中旬に予定されており、後継者選びが急務となる。

民主党幹部に焦り

 ここにきて民主党内でバイデ…

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