新型コロナ流行、なぜ毎年夏に 「第11波」ピークは8月か

有料記事

林義則 後藤一也
[PR]

 新型コロナウイルスが全国的に広がり、11度目の流行の波が来ている。新型コロナは夏になると大流行を繰り返し、例年のピークは8月。「第11波」は熱中症患者の増加と重なることも懸念され、専門家は感染対策の継続を呼びかけている。

 厚生労働省は19日、新型コロナの最新の感染状況を公表した。定点医療機関から報告された新規感染者数は14日までの1週間で計5万5072人。1定点あたりでは前週の1・4倍の11・18人。10週連続で増えており、昨年同時期と同じ水準だ。

 入院者数も急増している。定点医療機関からの届け出によると、14日までの1週間で3081人が入院。3週間前と比べ倍増し、2月中旬以来、5カ月ぶりに3千人を超えた。集中治療室(ICU)に入院した患者は113人と、前週から11人増えた。

 新型コロナは冬だけでなく、夏にも流行を繰り返してきた。昨年も6月ごろから新規感染者数が大きく増え始め、ピークは8月下旬だった。

 なぜなのか。

 東京医科大の濱田篤郎客員教…

この記事は有料記事です。残り609文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    磯野真穂
    (東京工業大学教授=応用人類学)
    2024年7月21日11時24分 投稿
    【視点】

    感染拡大の原因に「気の緩み」が使われなくなったことをみて、コロナは終わっていないけれど、コロナ"禍"は本当に終わったのだと感じます。 コロナ"禍"では、感染拡大が起こるたび「気の緩み」が原因であると言われ、気の緩んだ人たちに敵意の目が向け

    …続きを読む
新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]