「MUFGの信用も地に落ちた」緩和急先鋒が統治置き去り、厳しい声

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山本恭介 柴田秀並 堀篭俊材 高橋豪 構成・東谷晃平
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 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が傘下の銀行・証券の間で顧客情報を違法に共有していた問題は、経営トップら役員21人が処分される事態に至った。だが、ルール軽視の風土や収益優先の体質を改める具体的な道筋はみえない。グループとしてガバナンス(企業統治)の立て直しが求められる。

 問題発覚から1カ月以上が過ぎ、初めて開いた記者会見の冒頭、MUFGの亀沢宏規社長、三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取、三菱UFJモルガン・スタンレー証券小林真社長らは、10秒間にわたり頭を下げた。

 「心よりおわび申し上げます」

 違法行為は、銀行と証券の連…

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この記事を書いた人
山本恭介
経済部|銀行担当
専門・関心分野
資産形成、社会保障、労働政策
高橋豪
経済部|電機・製造業担当
専門・関心分野
モビリティー、インフラ、観光、中国語圏