非情の山、K2の最難関ルート 「世界最強の2人」が挑んだ前人未到
「世界最強の登山家」と評される2人が、パキスタン・カラコルム山脈のK2(標高8611メートル)で滑落した。世界でも最難関とされる未踏ルートへの挑戦で何が起きたのか。
無酸素、「アルパインスタイル」で挑む
平出(ひらいで)和也さん(45)と中島健郎さん(39)が挑んだK2は「魔の山」「非情の山」と呼ばれる。標高は世界2位だが、難易度は最高峰エベレストをしのぐ。これまで多くのアタックを阻んできた。
日本山岳会の古野淳・前会長は今回の登山に企画段階から関わってきた。
2人はK2西壁の真ん中を通るルートを狙っていた。これまで端のルートを別の登山隊が登ったことはあるが、難易度から誰も手を付けなかったルートという。
さらに2人は組織的なサポートを受けない「アルパインスタイル」で、高山病を防ぐ酸素ボンベも使っていない。「一番難しい登り方」と説明する。
「ラストチャンス」数日前に出発
所属先の石井スポーツのイン…
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- 【解説】
「パキスタンで40代と30代の日本人が滑落」という一報に触れたのは7月下旬の夜中のことでした。 嫌な予感がしました。 今年はパキスタンで複数の日本人が遭難しています。 この時期にパキスタンの高峰に登っている日本人といえば
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