「長く生きられない」障害ある娘は51歳に 家族描く映画「大好き」

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編集委員・北野隆一
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 てんかんと知的障害がある女性とその家族を40年以上追ったドキュメンタリー映画「大好き~奈緒ちゃんとお母さんの50年~」(1時間50分)が完成した。伊勢真一監督(75)が、横浜市泉区在住の姉西村信子さん(81)の長女奈緒さん(51)を9歳だった1983年から撮り続けてきた。

 撮影を始めたのは、「長くは生きられない」と告げられた奈緒さんの元気な姿を記録して、家族に贈ろうと考えてのことだったという。

 信子さんは「奈緒を産んで私は変わった。奈緒に育てられた」と語り、障害者の母親らと作業所「ぴぐれっと」を設立した。

 伊勢さんは奈緒さんの成長を追い、1995年に第1作「奈緒ちゃん」を公開。2002年に「ぴぐれっと」、06年に「ありがとう」、17年に「やさしくなあに」をつくった。

心臓病を患った母が始めたのは

 5作目の「大好き」では、心…

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この記事を書いた人
北野隆一
編集委員
専門・関心分野
北朝鮮拉致問題、人権・差別、ハンセン病、水俣病、皇室、現代史