「ポスト岸田」レースに号砲、高市氏と石破氏始動 刷新感求める声も

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森岡航平 笹山大志
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 岸田文雄首相の自民党総裁選への不出馬表明で、「ポスト岸田」の候補たちのくびきは解かれた。

 「総裁選の推薦人になってくれませんか?」。14日、首相の記者会見の終了後まもなく、高市早苗経済安保相は安倍派議員の携帯電話を鳴らし、こう求めた。

 高市氏はすでに出馬の意向を固めており、参院安倍派中堅は「安倍派の何人かが高市氏の推薦人になると確定したと聞いた。ただ、安倍派が多くなるのは高市氏にとっても安倍派にとっても良くない。何とか推薦人をばらけさせたい」。高市氏は20人の推薦人集めを加速させるとみられる。

 同じく立候補の意向を固めている石破茂元幹事長も14日、早速、出馬に向けたトーンを強めた。「総裁選に推してやろうという方々が20人おられれば、ぜひとも出馬したい」と訪問先の台北で記者団に語り、推薦人がそろえば立候補する意向を示した。

息を潜め待った「ポスト岸田」たち

 岸田首相が出馬するか否かで…

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森岡航平
政治部|与党担当
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国内政治
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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2024年8月15日13時54分 投稿
    【視点】

    「理想を持つ人、人格的な人間、豪傑風の人間などを国民は漠然と首相なるものの中に期待する」。作家の伊藤整の言葉である(『中央公論』1960年8月号)。 首相(大統領もそうだが)は、官僚や学者ではない。政策やデータに詳しいに越したことはないが

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年8月14日18時39分 投稿
    【視点】

    「出ればいいってものではない」と本人が時折自虐的に語るように、自民党の石破茂元幹事長はこれまで、2008年のほか、12年、18年、20年の計4回の総裁選に立候補しており、今回立候補となれば5度目の挑戦となります。このうち、5人の乱立となった

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