韓国野党議員「佐渡島の金山」の現地へ 展示に「強制性」明示求める

北沢祐生
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 7月に世界文化遺産への登録が決まった「佐渡島の金山」がある新潟県佐渡市を16日、韓国の国会議員5人が訪れた。戦時中に動員され、佐渡鉱山で働いた朝鮮半島出身者の過酷な労働状況などを記した展示を見学。動員の「強制性」に触れていないとして、明示を求めた。

 5人は「共に民主党」の李在康(イジェガン)氏ら3野党の議員。まず朝鮮半島出身の労働者が暮らした寮の跡地を訪れ、果物を供えるなどして追悼した。

 今回の登録を巡っては、朝鮮半島出身者が働いていたことも含む鉱山の「全体の歴史」について、現地でどう示すかが焦点とされた。「強制労働被害の現場だ」と主張する韓国側との交渉を踏まえ、日本政府は全ての労働者の過酷な労働環境に関する新たな展示を地元でしたと登録に際して表明。市内の相川郷土博物館で、朝鮮半島出身者らに関する展示を公開してきた。

 同博物館を視察後、取材に応じた5人は登録に祝意を示した。その上で「歴史的事実を明らかにすることで両国の未来が開ける」と主張。「強制性」の明示に加え、同博物館以上に多くの観光客が利用するガイダンス施設「きらりうむ佐渡」での展示や、各個人の追悼に必要な朝鮮半島出身労働者の名簿の公表の計3点を日本政府に求めていくとした。(北沢祐生)

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