奄美大島のマングース根絶宣言 支えた「バスターズ」に万感の拍手

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安田朋起 外尾誠 エリアリポーター・神田和明
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 アマミノクロウサギなど鹿児島県奄美大島の希少種に深刻な被害を及ぼしてきた特定外来生物マングースの根絶が3日、奄美市で宣言された。駆除事業開始から20年余り。多くの関係者の協力で世界でも前例のない成果にたどりついた。

 奄美市中心部の市民交流センターで開かれた環境省の記者会見。3日午後1時13分、植田明浩・自然環境局長が「環境省として、奄美大島における特定外来生物フイリマングースの根絶を宣言いたします」と言い切ると、会場に駆けつけた関係者らから大きな拍手が湧いた。植田局長は「みなさんの笑顔あふれる感じを見るだけで、本当によかったなと思う。それに尽きる」と述べた。

 奄美大島のマングース駆除は、1993年から地元市町村や県による有害鳥獣捕獲として始まり、96年から環境庁(当時)がモデル事業に着手。2000年から本格的にスタートした。まだ外来種という言葉が社会に浸透していない時代だった。

 「本当に根絶できるのか」と…

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